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2025年02月25日

教育テレビで歌ってる!あの「ガンボスープ」つくってみよう

教育テレビ「おかあさんといっしょ」の今月の歌は、頭に残るメロディーやフレーズ、鮮やかな衣装で、子どもだけでなく親である私たちも釘付けになることもしばしば。その中で私もはじめて知った「ガチャゴチャガンボ!」のガンボスープ。これを見ていた子どもたちにどんな味なの?辛いの?甘いの?と聞かれてつくった我が家のガンボスープのレシピをご紹介します。

アメリカ南部の伝統料理「ガンボスープ」

アメリカ南部、ニューオリンズのあるルイジアナ州が発祥の伝統料理、ガンボスープは、細かくカットしたオクラやセロリなど、たっぷりの野菜をトマトベースの味付けでトロトロに煮込んだスープです。ガンボスープの「gambo(ガンボ)」は、フランス語でオクラという意味。なぜアメリカ発祥の郷土料理にフランス語のスープの名前がついているのかというと、ルイジアナ州は、アフリカやフランスから移民してきた人が多いので、独自の食文化が発達していったことと関係があります。他の有名な郷土料理はジャンバラヤ。また、音楽ではジャズが発達していた背景があります。そんないろいろな人種の人が暮らすルイジアナ州で親しまれている料理の一つがガンボスープ。食欲をそそられるスパイシーな味わいも大きな特徴です。
教育テレビの「ガチャゴチャガンボ!」は、カラフルな野菜に扮した歌のお兄さん、お姉さんがたくさんの野菜をグツグツ煮込みながら陽気に明るく歌っているユニークなシーンと独特な色使いが特徴的。ラテンのようなアップテンポの曲がとても印象的で、手を止めてついつい見入ってしまうような、惹きつけるものがありました。

オクラの栄養とは?カットすると星形になる見た目やネバネバ食感にも注目

夏野菜の代表的な野菜として紹介されることの多いオクラですが、比較的通年手に入りやすい食材。おひたしなど小鉢にして食べる人が多そうですが、その他のアレンジに乏しい印象も少しあります。ガンボスープにオクラが入っていることで、他にないとろみのあるスープになるのも面白いです。

オクラの栄養にも注目してみましょう。オクラは、カルシウム、カリウム、ビタミン、食物繊維が豊富な緑黄色野菜。ネバネバとした食感も相まって夏バテ防止やスタミナアップの食材として紹介されることが多いです。さらにβカロテンも豊富。βカロテンは、体内でビタミンAに変わります。βカロテンは、鼻・のどなどの粘膜や、皮膚や髪などの健康維持、アンチエイジングなどに効果があるとされています。
また輪切りにカットすると星形になる形も可愛らしく、子どもからも親しみを持たれそう。特徴的なネバネバとした食感は、納豆が好きな子どもだったら比較的食べやすい食材だと思います。

子どもと味わう!ガンボスープのレシピ

スパイシーな香りや味わいが特徴のガンボスープ。どんな味?と聞かれたときにわが家で作ってみたのはスパイシーさをなくした「取り分け作戦のレシピ」。子ども用にはスパイスなしで取り分け、大人用にスパイスを追加して作るという方法でした。詳しく紹介します。

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<4人分>

  • ・あさり 1パック
  • ・ウィンナー 1パック
  • ・オクラ 1パック
  • ・セロリ 1本
  • ・玉ねぎ 1/2
  • ・パプリカ(赤・黄) 1/2ずつ
  • ・水 1L
  • ・固形コンソメ 1個
  • ・トマト水煮缶 1個
  • ・ニンニク 2片
  • ・バター 20g
  • ・小麦粉 20g
  • ・レッドペッパー  小さじ1
  • ・チリパウダー  小さじ1

 

<作り方>

  1. ①あさりの下処理をする。あさりを塩水に30分ほど浸す。
  2. ②食べやすい大きさに切った具材(みじん切りしたニンニク・みじん切りした玉ねぎ・輪切りにしたオクラとウィンナー・1.5センチ角にカットしたセロリ、パプリカをオリーブオイル(分量外)で炒める。
  3. ③別の鍋でブラウンルーを作る。バターを溶かし小麦粉を少しずつ入れて15分ほど茶色くなるまで弱火で混ぜ続ける。
  4. ④ブラウンルーの鍋に炒めた具材を入れ、トマト缶・水・コンソメを入れてトロミがつくまで30分くらい煮込む。
  5. ⑤煮込んでいる間にあさりを別茹でする。
  6. ⑥子どもが食べるときはコンソメ味で提供
  7. ⑦大人が食べるときはチリパウダー・レッドペッパーを少々振りかけて完成。

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★ ポイント1:ブラウンルーは子どもにお手伝いさせても

ブラウンルーは、バターと小麦粉を15分くらい加熱してつくります。なかなか根気のいる工程ですが、色が変わっていく変化が面白く、失敗しにくいので子どもにお手伝いさせてしまうのもおすすめ。深い鍋に入れれば飛び散らずに作ることができます。焦げないように弱火にするのもポイントです。

★ ポイント2:オクラとセロリ以外はアレンジ自在!子どもの好きな具材を入れてみて

ガンボスープは家にある食材でアレンジしやすいのも魅力です。ガンボスープの味の中心となる「オクラ・セロリ・トマト缶・コンソメ」さえあれば魚介類の海老や鶏肉を入れてもベーコンでもOK。あさりも魚介の味わいが染みわたっておすすめです。

この他、スープパスタ風に別茹でしたフジッリを加えたり、クルトンや粉チーズを振りかけてみても。トマトベースの味付けなので、苦手な野菜も食べやすくなると思います。
初めて食べた小さなころはスパイスなしで提供。ウィンナーが好きだったのでよく食べてくれました。そして成長して小学生になった子どもたちは少しスパイスを加えて食べています。スープ一つでたくさんの野菜を摂取でき、とても効率的だと思います。

アレンジ自在で味の変化があるガンボスープを食卓に

寒い冬に、あたたまるガンボスープを紹介しました。他にないスパイシーな味わいやとろみのある食感を食卓に取り入れると新鮮な気分に。パンともご飯との相性もよく、具だくさんのスープを食べるだけで食べ応えもバッチリです。失敗しにくいレシピなので、気になった人は、ぜひチャレンジしてみてください。

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