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2017年08月23日

“食”にこだわるママさんのために!安全で美味しい『野菜の選び方』

有機野菜と無農薬野菜の違い
 
子育て中のママさんたちは、子どもには身体に良い美味しいものを食べさせてあげたいと考えていらっしゃる方も多いと思います。
特に、種類が豊富で子どもの好き嫌いが多い野菜を選ぶのは一苦労。皆さんは野菜選びにどんな工夫をし、どんな基準で選んでいますか?今回は、食の中でも野菜をクローズアップして、その選び方をご紹介したいと思います。
 

野菜の安全性

毎日食べる野菜。プランターなどで特定の野菜・ハーブだけ栽培するというご家庭もあるかもしれませんが、安全安心なものを食べたいと思ったらすべて自分で作らなければならなくなってしまいます。
時間や費用、何より毎日食卓に並ぶ全ての野菜をとなると、ご家族などが農業をなさっている場合でもそれはほぼ不可能です。

こちらをご覧の多くの方は、お近くのスーパーや八百屋さん、宅配などで野菜を購入されていることと思います。でも、野菜って作る際に農薬を使っているんでしょ?それって大丈夫なの…そう思いますよね。
 
でも大丈夫!お店で購入する場合の野菜は、農薬を適正使用したものしか出回っていないのです。
農薬については、無毒性量や一日の摂取許容量などについて国が科学的根拠をもとに厳しい基準を定めており、基準をクリアしたものしか使用できないことになっているからです。
そうはいってもやっぱり気になる…という人もいますよね。
そこで、次に農薬を使用していないものとされている、”有機野菜や無農薬野菜”についてご説明いたします。
 
野菜・ハーブ
 

有機野菜、無農薬野菜、有機JAS規格ってなに?

先ほどまでの説明だと、有機野菜と無農薬野菜って、どちらも農薬を使わない野菜ってことじゃないの?何が違うの?となりますよね。
そこで、有機野菜と無農薬野菜の違いについて、有機JAS規格を絡めて説明いたします。
 
「有機野菜」とはどんなものなのでしょうか?それは、「有機JAS規格(日本農林規格)」に適合した野菜のことなのです。
 

・有機野菜

堆肥等で土作りを行い、化学合成肥料及び農薬の原則不使用を基本として栽培されたものであること、遺伝子組み換え技術が用いられていないものであることを「有機野菜」と認定すると定めたもの(詳細については農林水産省のHPをご参照ください)。
農林物資の品質の改善、生産の合理化、取引の単純公正化及び使用又は消費の合理化を図るため、農林水産大臣が制定した有機JAS規格による検査に合格した製品のみを「有機野菜」とするとされています。
 
有機JAS規格
 
有機JASマーク(上記)が表示されている食品でなければ「有機野菜」や「オーガニック」と表示することはできません。
 

・無農薬野菜

農薬や化学肥料を一切使わない野菜のことをいいます。
化学肥料については特に決められた定義がないので一般の方にはその判断が難しいところですが、農業を営んでいる方からみると、野菜セットを販売しているような個人の農家のほとんどはおそらく化学肥料を使用していないのではないか、ということだそうです。
 

無農薬野菜も有機野菜であると言えなくもないのですが、国の規格の認定を受けていないので「有機野菜」、「オーガニック」などといった表記ができないのです。
これが有機野菜と無農薬野菜の大きな違いとなります。

これまでをまとめてみると、じゃあ無農薬野菜が一番安全だ!と思いがちです。
しかし、チェックされていないということは、本当に農薬不使用なのかわかりません。
無農薬での栽培は虫食いや形の不揃いなどを防ぐことが難しいため、見栄えの良さのためにお店で購入する野菜よりも多量の農薬が使用されているなどのリスクもある可能性があります。
 
また、薬を使わず人力で見た目よく美味しい野菜を生育させようとすると、その分のコストが価格に反映されることになります。
お店で見る無農薬野菜、オーガニック食品と謳われる有機野菜はたいていのものが高価ですよね。
この点、農薬を使用した場合は管理コストが圧倒的に下がるため、比較的安価に購入することができます。
ですので、最後は質や量、価格などについてどの点を優先するか、自分が納得できるかどうか…ということになってくると思います。
毎日摂取するものですので、それぞれについてメリットデメリットを知ったうえでご自分の気持ちにあったものを購入するのがよいでしょう。
 

旬の野菜を食べよう!

違いが分かったところで、ではどの野菜を食べるのがいいのでしょうか。
それはずばり、旬の野菜です。今は多くの野菜が、栽培技術の発達によって一年中食べることができますが、野菜本来の収穫時期に採れたものが一番生育状況がよいため美味しいのです。
また、生育状況がよいということはその時期にたくさん収穫できるということ。なので、美味しいうえにお値段も通常より安くなっていると思います。
お店をよく見てみると、いつもより安かったり、目立つところに置かれていたり、売り場面積が大きくなっていたりしているので、ぜひ注意してみてください。
ちなみに、今は夏。旬の野菜はナス、トマト、ズッキーニ、オクラ、枝豆など。
この時期の野菜はどれも色みが強く鮮やかです。
そのままで、ゆでてから、素揚げなど、素材本来の味を楽しんでみたり、夏野菜カレーにしても美味しいと思います。
 
夏野菜カレー
 

■新鮮な野菜の選び方■

安全な野菜、旬の野菜についてはわかった。では実際にどれを選ぶ?ということをご説明して、まとめたいと思います。
ここでは、特に料理に使われるナス、トマト、オクラについてご紹介したいと思います。
 

・ナス

…ヘタの切り口が新しく、トゲにさわると痛いぐらいとがっているもの。表面に傷がなく、濃い紫色でツヤがあるもの。

・トマト

…ヘタの部分が緑色で、つやつやしているもの。皮に張りがあり丸みを帯びているものがよい。

・オクラ

…産毛が密で鮮やかな緑色、極端に大きすぎないこと。
 
どの野菜についても言えることは、やはり見た目。色の鮮やかさやハリ・ツヤ、切って売られているものについては切り口の断面の色味やみずみずしさ、根菜などは葉がついていること、などがあげられます。お店で野菜を選ぶ際のチェックポイントに、ぜひご利用ください。
 
食は子育ての土台ともいえる重要なポイントです。家族みんなで美味しい野菜を食べて、健康で丈夫な体作りをしていきたいですね。

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