Smaile tree

> ライフスタイル > クリスマスの本当の意味は?アドベントって何?クリスチャンの過ごし方をご紹介!

2024年12月09日

クリスマスの本当の意味は?アドベントって何?クリスチャンの過ごし方をご紹介!

日本でもすでに馴染み深い文化のクリスマスですが、「サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれる日」というのが一般的なとらえ方ですよね。ではキリスト教徒の間では、どのようにクリスマスを過ごすのでしょうか。

今回はクリスチャンである私が、本来の意味をお伝えしながら、クリスマス期間の教会での過ごし方についてもお話します。

そもそもクリスマスとは?

クリスマスはキリスト教における神、イエス・キリストの誕生を祝う日です。キリスト教において、イエス・キリストは唯一真(まこと)の神です。神である方が人の肉体を持ってこの世にお生まれになったことをみんなでお祝いするのが、クリスマスの原点となっています。

ユダヤ教徒の中で「私を信じる人はすべての人が救われる」と説いたのがイエス・キリスト。全世界どんな人でも救ってくださる方の生まれた日だから、キリスト教を信じる人はクリスマスを盛大にお祝いするのです。

アドベントでクリスマスの訪れを待つ

最近では、日本でもアドベントカレンダーを販売しているお店が増えてきましたよね。アドベントとは何か、簡単に紹介します。

▶︎ アドベントの数え方

アドベントは、日本語で「待降節」を表します。クリスマスに向けてカウントダウンをする期間、と言えばわかりやすいでしょうか。宗派によっても数え方は異なりますが、一般的に知られているのは、「12月25日に最も近い日曜日から数えて4週間前の日曜日からスタートする」数え方です。カレンダーは毎年変わるため、11月末からの年もあれば、12月に入ってからアドベントになる年もあります。

ちなみに2024年のアドベントは、12月1日(日曜日)から12月24日(火曜日)までです。

アドベントカレンダーには、日ごとに小さなお菓子などのプレゼントが入っています。まさに「待ち望む」ことを喜びとするカレンダーと言えるでしょう。

▶︎ ろうそくに灯りをつけてキリストを待ち望む

アドベントは、心を落ち着かせて救い主の誕生を待ち望む期間です。期間中の最初の日曜日を「第一アドベント」、次を「第二アドベント」、「第三アドベント」と呼び、日曜日ごとに教会で礼拝を捧げます。

礼拝では「アドベントクランツ」と呼ばれる4本の赤い蝋燭に、毎週1本ずつ火を灯します。「第四アドベント」になった日がクリスマス礼拝となり、4本全ての蝋燭に明かりがつく、というわけです。

キリスト教系の幼稚園でよく歌われる『幼児さんびか』にも、アドベントの歌があります。

♫アドベントクランツに
あかりがつくと
神の子イエス様の
お誕生が近くなる

まことの光
イエス様のお誕生を
みんなが待っています
みんなが待っています♫

蝋燭の明かりが増えるたびにクリスマスが近づき、ワクワクする子どもたちの気持ちがよく表されているのが伝わりますよね。

クリスマスの過ごし方

アドベントを過ごして迎えたクリスマス当日。クリスチャンは教会へ向かいます。教会の中ではどんなことをしているのか、簡単にご紹介しましょう。

▶︎ 聖日礼拝を行う

 クリスマス当日と言っても、クリスマス礼拝は25日ではないことがほとんどです。先述したように25日直前の日曜日を聖日とし、礼拝を捧げます。

毎週行われる礼拝とさほど変わりはありませんが、聖書に基づくお話は特に救い主の誕生に関する箇所が中心となるため、初めて教会に行くという方でもわかりやすい内容が多いです。

▶︎ 讃美歌を歌う

『きよしこの夜』や『もろびとこぞりて』など、クリスマスソングとして有名な曲の多くはクリスマスの時期によく歌われる讃美歌です。

讃美歌の中には、時代によって歌詞が変わってしまったものもあります。礼拝時に歌詞カードをもらえるところもあるので、讃美歌本来の歌詞と現代の歌詞を比べてみるもの面白いですよ。

▶︎ 愛餐会で交わりを持つ

礼拝が終わった後は、持ち寄った料理をみんなで食べる「愛餐会(あいさんかい)」が行われることも。コロナ禍になって休止したり、規模を縮小してお茶だけにした教会もありますが、本来はおいしい食事を囲んで過ごす和やかな時間です。

▶︎ クリスマス当日はどうしてる?

日曜日に礼拝するため、25日当日は静かに家で過ごす人がほとんどです。24日の夜にイブ礼拝をしたり、25日も教会を開けていたりするところがありますが、それは教会の方針によります。

日曜日は都合が悪い、気になるけどたくさんの人がいるときには行きにくい、という方は、教会に問い合わせてみるのも良いでしょう。

まとめ

日本ではサンタクロースとプレゼントの意味合いが強いクリスマス。我が家も楽しみのひとつとして、子どもたちにはサンタさんが訪れます。しかしその前に本来の意味に触れ、お祝いすることを大切にしています。

子どもから「クリスマスってなに?」という質問があった時には、ぜひ簡単にでも答えてもらえると嬉しいです。

また教会では、クリスマスにちなんで一般の方でも参加しやすいイベントが催されています。キャンドルライトサービスがあったり、コンサートを開催したりしている場所もあるので、気になる方は家族で訪問してみると良いでしょう。親子でクリスマス本来の意味を知り、新たな世界をのぞいてみるのも楽しいですよ。

新着記事

キーワード