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サプリメントに対するママさんたちの意識は……?
美容と健康をサポートする栄養補助食品として、私たちの暮らしの中ですっかり身近となったサプリメント。その市場は2兆円超といわれ、街のドラッグストアや通販サイトでも、さまざまな商品を手軽に購入できるようになりました。
ただ、サプリメントは医薬品ではないため、その効果・効能がわかりにくく(※1)、商品によって価格も品質もまちまち。
どれが本当にいいのかわからないという声も聞かれます。
実際にサプリメントを利用したことがある子育て中のお母さん(以下ママさん)たちからも、サプリメントの選び方や効果について、さまざまな意見が寄せられました。
◆いろいろな種類の商品が出まわっていて、何を基準に選べばいいのか判断しにくい
◆同じような商品広告や専門用語が多くて、自分にはどれが合っているのかわかりにくい。その点、ママ友達からの口コミの方が信用できるかも
◆薬とは違って気軽に利用できるが、効果があまり実感できず長続きしない
◆そもそもサプリメントって、どれくらい飲み続ければいいの?
そこで今回は、ママさんたちからの声をもとに、サプリメントを賢く選んで活用するための基礎知識をご紹介。美容・健康が気になる女性やサプリビギナーの方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!
(※1)日本ではサプリメントは医薬品ではなく「食品」に分類されているため、効果・効能などを記載するのは薬事法で禁止されています。
サプリメントには3つの種類がある
サプリメントを正しく理解して活用するために、まずは「サプリメントのカテゴリー」について知っておきましょう。
世の中には多種多様なサプリメントが出まわっていますが、その働きや目的によって「ベース・サプリメント」「ヘルス・サプリメント」「オプショナル・サプリメント」の3つのカテゴリーに分けられます。
【ベース・サプリメント】
日常の食事で不足しがちな栄養素を補い、健康的な身体のベースづくりに役立てるサプリメントです。
ビタミン、ミネラル、食物繊維、アミノ酸、プロテイン、乳酸菌など、食品に含まれる基本的な栄養素が、このカテゴリーに属します。
【ヘルス・サプリメント】
全身機能の活性化や健康増進、エイジングケアなどを目的としたサプリメントです。
ローヤルゼリー、イソフラボン、プロポリス、青汁、ビール酵母、クロレラなどが、このカテゴリーに属します。
これらの成分は科学的に効果が立証されているわけではありませんが、古くからの食文化や民間伝承などで健康づくりに役立つと考えられているものです。
【オプショナル・サプリメント】
身体の特定症状の改善を目的とした機能性サプリメントです。
薬草・ハーブなどの成分を含んだものが多く、イチョウ葉、セントジョーンズワート、マカ、ウコン、ノコギリヤシなどが、このカテゴリーに属します。
これらの成分は古くから民間療法などにも用いられ、身体症状の改善に有用と考えられているものです。
まず、これらの3カテゴリーの中から、自分がサプリメントに求める用途や目的に応じて、摂取したい栄養素をチョイスしてみましょう。
たとえば、、、
食事管理のサポートとして利用するなら「ベース・サプリメント」
身体機能や健康のレベルアップを目指すなら「ヘルス・サプリメント」
身体の不調を改善する目的なら「オプショナル・サプリメント」
が適しています。
どれが自分に合っているのかわからないというビギナーの方は、ベース・サプリメントから始めて身体の土台をつくり、次にヘルス・サプリメントで健康を底上げするという、段階的な活用法もいいでしょう。
ラベルの「原材料」で品質をチェック
摂取したい栄養素がわかったら、次は商品ラベルの「原材料」をチェック! ここはサプリメントの品質を見極めるうえで、最も重要な情報が得られる部分なのです。
原材料は含有量の多いものから書かれているので、記載された順番を見れば何が多く入っているかがわかります。
たとえば、良く記載されている、グリセリン、ゼラチン、セルロース、香料、果糖ぶどう糖液糖などの添加物は、錠剤・カプセルの材料や、飲みやすくするための風味付けです。
なので、本来摂取したい栄養素の順番を見れば、その割合がどうなのかも分かるというわけです。
また、サプリメントの成分には化学的に合成された「合成原料」と、野菜や果物から抽出された「天然由来」の2タイプがあり、原材料名の表記を見ればどちらのタイプかがわかります。
合成原料は成分が高濃度で安価というメリットがありますが、製造技術によっては品質が低い場合もあります。
一方、食べ物に近い天然原料は、体内への吸収率に優れている反面、成分が低濃度で価格が高いというデメリットがあります。
一概にどちらが良い・悪いとはいえませんが、他と比べてあまりにも安価な合成原料のサプリメントは、生成度の低い(不純物の多い)原料を使用している可能性もありますので、できるだけ避けたいものです。
毎日コツコツと3ヵ月以上続けることが大切
サプリメントはあくまでも、不足しがちな栄養素を補う「栄養補助食品」、健康な身体づくりをサポートする「健康補助食品」であり、大量に摂取したからといって、すぐに効果が現れるものではありません。
ですから、サプリメントは思いついた時に飲むのではなく、毎日コツコツと長く飲み続けることが大切です。
飲み続ける期間はサプリメントの種類にもよりますが、人間のカラダの仕組み(ホルモンバランスの周期や細胞のターンオーバーなど)を考えると、おおむね3ヵ月が目安といわれています。
また、年齢や体質、生活習慣などによって効果の有無や現れ方が異なるため、そのサプリメントが「自分に合っているかどうか」「効果が期待できるかどうか」を見極めるには、余裕を持って6ヵ月~1年くらいは続けたいところです。
そもそもサプリメントは病気を治す薬ではありませんし、ましてや即効性を期待するものではありません。
その目的や働きをきちんと理解し、賢く選んでじっくり続けることが、サプリメントとの上手な付き合い方といえるでしょう。
ぜひ皆さんも、サプリメントをライフスタイルの中に取り入れながら、毎日のキレイと元気をサポートするパートナーとして役立ててみてくださいね!