春になってお出かけしたい気候になってきたと思ったら、鼻がムズムズ…。花粉症は大人だけのものと思われるかもしれませんが、最近は子どもの花粉症も増えてきています。花粉症の薬はたくさんありますが、できれば薬を使わずに症状を改善したいとお考えの方もいるのではないでしょうか。今回は、薬を使う前に試してほしい花粉症対策をご紹介していきます。
目次
花粉症とは?
花粉症は、飛散する花粉を吸い込むことで起こるアレルギー反応のことです。花粉が身体に入ると、免疫細胞が花粉をアレルゲンとみなして攻撃し、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ等の症状を引き起こします。日本の花粉症患者は多く、子どもでも発症することがあります。
花粉症の種類
花粉症は、スギ、イネ、ヒノキ、ヨモギ、ブタクサ、シラカバなど多くの花粉が原因になります。中でも代表的なものはスギ花粉です。これは、日本国土に占めるスギ林の面積が大きいことが原因と考えられています。
辛い症状はいつまで続く?
花粉は春だけしか飛ばないと思われがちですが、実は花粉は1年中飛んでいます。春にスギやヒノキの花粉がピークを迎えた後は、イネ科やシラカバ、秋にはブタクサやヨモギ、クワ科の花粉が飛散します。
どの花粉が多く飛散するのかは、地域によって差があるため、自分が何の植物の花粉に反応しているのかによって症状が出る時期が異なります。
花粉症の低年齢化
花粉症患者は年々増えており、2~3歳の小さな子どもの花粉症も報告されています。原因としては、戦後大量に植林されたスギ林から花粉が大量に生産されていることや、温暖化によって花粉が飛ぶ時期が長くなっていることが挙げられます。子どものくしゃみや鼻水等が長引いている場合、花粉症の可能性があるかもしれません。
薬を使う前にできる花粉症対策
花粉症の症状を抑える薬はたくさんありますが、小さな子どもの場合にはできるだけ薬を使いたくないとお考えの方も多いでしょう。ここからは、薬を使う前に今すぐ実践できる花粉症対策についてご紹介していきます。
花粉を体内に入れない
花粉症対策の基本は、花粉を体内に入れないことです。外から帰ったら手洗いうがいをして、身体や粘膜についた花粉を洗い流しましょう。また、イネ科やキク科、ブタクサ等の草本花粉は飛散距離が短いため、生育している場所に近づかないことも有効です。
また、シーズン中は花粉情報をチェックし、花粉が多い日には、できるだけ外遊びは控えるか短時間で済ませるようにしましょう。
花粉を家に持ち込まない
花粉は服にも付着します。ファーや毛糸には花粉が付きやすいので、外出時はポリエステルやナイロンなどのツルツルした素材の上着を着るのがおすすめです。そして、帰宅時には玄関の外で上着をはらって花粉を落とすようにしましょう。
洗濯物もできるだけ室内に干すことが望ましいですが、外干しした場合は取り込む前によくはらって花粉を家の中に入れないことが重要です。
免疫力を上げる
花粉症の症状の改善のためには体の免疫機能を正常に保つ必要があります。十分な睡眠やバランスの良い食事をとって免疫力を下げないようにしましょう。免疫細胞は腸に多く存在するため、健康的な食事を心がけることは免疫力アップに役立ちます。また、花粉症の症状が辛い時には寝つきが悪くなることもありますが、温かいお風呂に入ってリラックスしてから就寝するなど、できるだけゆっくり体を休めるようにしましょう。
まとめ
くしゃみや鼻水、鼻づまりなど辛い症状を引き起こす花粉症。日本の花粉症患者はかなり多く、子どもの花粉症も珍しくありません。
花粉症対策には、花粉を身体に入れないこと、花粉を家に持ち込まないこと、免疫力を上げることが大切です。子どもが小さい場合や、できるだけ薬は使いたくないという場合には、今回ご紹介した今すぐ実践できる対策を行い、花粉症のシーズンを乗り切りましょう。