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2024年06月19日

食育にも!「梅仕事」をはじめよう

今年も梅の季節がやってきました!少しずつ店頭にも並び始めていますが、今年は暖冬の影響や3月に和歌山に降ったひょうの影響などにより、まれにみる不作の年と言われています。そんな中、生産者さんが大切に育てた梅を見つけられたらとってもラッキー!お店で梅を見かけたらぜひゲットしてくださいね。
梅仕事ができるのは、1年を通してこの時期だけ。食育にもなる「梅仕事」を親子ではじめてみませんか?
本記事では梅仕事の概要や、梅シロップの作り方をご紹介します。

旬を楽しむ梅仕事とは?

梅仕事とは、梅が旬を迎える5月下旬〜7月上旬に梅酒や梅シロップ、梅干しといった保存食を仕込むことをいいます。梅が出回る初夏の時期に梅仕事をしておけば、一年中自家製の梅を楽しむことができますよ。
まずは梅仕事に使う梅の選び方から見ていきましょう。

▶︎ 梅の選び方

梅は、出回る時期や熟度によって色や固さ、風味が異なります。用途に合わせて梅を選んでみてくださいね。

◎ 青梅…5月下旬〜6月上旬頃に出回る緑色の梅です。まだ熟す前の梅なので実は固く、爽やかな風味が特徴です。青梅はこの爽やかな風味を生かして梅酒や梅シロップ、しょうゆ漬けなどにするのがおすすめです。

◎ 完熟梅…6月中旬〜下旬頃に出回る緑から黄色に変化してきた頃の梅が完熟梅です。実は少し柔らかくなってきて、甘い香りが出てきます。
梅酒や梅シロップはもちろんのこと、香りを楽しむ梅ジャムなどもおすすめです。

◎ 超完熟梅…6月下旬頃になると、黄色い実に赤い色が入った超完熟梅が出てきます。完全に熟しているため実が柔らかく、あまり店頭では見かけることがないかもしれません。梅干しを作る際にはこの超完熟梅で作ることがおすすめです。超完熟梅が売っていない時は完熟梅を購入し、しばらく常温で置いておくことで追熟して超完熟梅にすることができますよ。超完熟梅はまるで桃のような芳醇な香りがします。

子どもと作る簡単梅シロップ

それでは、お子さんと一緒にできる簡単梅シロップの作り方をご紹介します。
初めて梅仕事をする方にもおすすめのレシピです!

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【材料】
・青梅…1kg
・氷砂糖…700g〜1kg
(梅と砂糖は1:1でしっかり甘さのある梅シロップができあがります。甘さを控えめにしたい場合には砂糖を少し減らして作ってください。)

・保存容器(できればガラス製の瓶)

【作り方】
① 青梅は水洗いをして軽く水を切ってから、ヘタを竹串や爪楊枝などで取り除きます。お子さんと作業する時には竹串や爪楊枝の扱いに気をつけてくださいね。
さらにキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ったら、冷凍用保存袋に入れて24時間以上冷凍庫で凍らせます。

② 煮沸消毒をした瓶に、凍った青梅と氷砂糖を交互に重ねて入れます。
その他氷砂糖の代わりに黒糖や金平糖を使うこともできます。金平糖を使うと見た目もかわいくなり、子どもウケもばっちりなのでおすすめです。

③ そのまま常温で約1週間ほど置いておきましょう。エキスが出始めたらときどき瓶をゆっくりとゆすってあげると濃度が均等になり、より砂糖が溶けやすくなります。

④ 氷砂糖が完全に溶け切ったらできあがり。梅の実を取り出してから冷蔵庫で保存しましょう。

【注意点】
氷砂糖の代わりに上白糖やきび砂糖などでもできますが、下に沈殿しやすいため溶け残る可能性が高くなります。上白糖やきび砂糖を使う時にはしっかりとかき混ぜるようにしましょう。

また、あたたかい室内に置きっぱなしにしていたり、瓶をゆすらずに氷砂糖が溶けないまま放置をしたりするとシロップが発酵してしまう場合があります。白い泡が出たり、アルコール臭がしたり、色が濁っていると発酵している可能性が高いです。その場合は梅を取り出してから鍋に移し替えて少し煮込んでみましょう。その後、冷ましてからもう一度消毒した瓶に戻して取り出した梅も戻して漬け直します。煮込むことで梅の風味が少し飛んでしまいますが、こうすることでまた美味しくいただくことができますよ。

梅は冷凍せずに作ることもできますが、冷凍することで細胞が破壊されてエキスが出やすくなります。そのため仕上がりが早い上に、あく抜きがいらない、発酵しにくくなるので失敗しにくいというメリットがあります。
梅も冷凍すれば長期保存ができるので、瓶に入りきらなかった場合でもそのままとっておいてまた後日使用することができます。

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梅シロップの楽しみ方

できあがった梅シロップは、水で割ったり、炭酸で割ったりして梅ジュースにしていただくのが定番ですが、その他にも様々な楽しみ方ができます。
牛乳で割ると梅の酸で牛乳が凝固してとろみが出るので、ヨーグルト風になり梅ラッシーになります。削った氷にそのままかければかき氷シロップに。梅ジュースにゼラチンを入れて固めれば爽やかな梅ゼリーのできあがり。凍らせれば甘酸っぱいシャーベットにも。

また、取り出した梅は梅ジャムや甘露煮にすると捨てることなく最後まで美味しくいただけます。

まとめ

いかがでしたか?「梅はその日の難逃れ」とも言われるように、日本では古くから健康にいい食材として親しまれてきました。
手順が簡単なので子どもと一緒にできるのが梅仕事のいいところです。こうして旬の食材に触れることで自然と食への興味が深まります。

すでに梅仕事は毎年の恒例行事!となっている方もいらっしゃるかもしれませんが、まだやったことがないという方はぜひ本記事を参考にしながら、親子で梅仕事に挑戦してみてください♪

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