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2017年08月28日

簡単・節約・美味しい・楽しい! ベランダ菜園のススメ

■自分の家で野菜を育ててみたい!

「野菜を育てる」ということをイメージすると、畑に種をまいて水をやり、雑草を取って害虫を駆除して…と手間がかかることを想像して、それじゃあ素人には無理!と思ってしまうかもしれません。
 
ところが!
 
ご自宅でも簡単に育てることができちゃう野菜もあるのです。
それは、ご自宅のベランダで野菜を作る、いわゆる「ベランダ菜園」。
最近テレビや雑誌などでも取り上げられたりするのでご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回はベランダ菜園のやり方について、
 
タイプA:とにかく手軽に始めたい!苗と入れ物、水だけでできる野菜
タイプB:忘れっぽくても大丈夫!ぐんぐん育つ野菜
タイプC:ちょっと本格的なものを育ててみたい!ひと手間かける野菜
 
の3タイプに分けてご紹介します。
 

■さあ、チャレンジしよう!

◇タイプA:とにかく手軽に始めたい!苗と入れ物、水だけでできる野菜◇

 
豆苗
 
野菜といっても色々ありますが、土すらなくてもできるものがあります。
代表的なものは豆苗!
お店に行くと野菜コーナーのどこかに袋詰めされた状態で売られています。袋から取り出し、豆がある部分より1~2㎝上で切り、その状態のまま少し深めの入れ物に入れ、白い根が隠れるくらい水を入れます。あとは、1日に少なくとも1回以上(夏は2回以上)水を替えるだけでOK!室内でも育つので、窓辺に置いておいても大丈夫です。
だいたい7~10日ほどで大きくなります。また同じ位置で切って水をやると、再び生えてきます。豆苗メーカーさんによると、4回くらいは収穫できるそうです。本当に簡単なので、今すぐトライ!な野菜です。
 
ちなみに、豆苗をご紹介したのは、とにかく簡単に育てられることのほかにもう1つ理由があります。
それは、栄養価が非常に高いこと。
豆苗とは、エンドウ豆の成長途中、つまり若い葉っぱと茎の部分を食べる野菜です。豆でもあることから、野菜でありながらタンパク質が多く含まれています。この他にも、骨の形成を助けるビタミンK、老化の原因といわれる活性酸素を除去する作用があるビタミンAやC、赤血球の形成を促す葉酸が非常に多く含まれています。さらに、代謝をあげる効果があるビタミンB群も含まれています。お子さんだけでなくママにもうれしい栄養素がたっぷり。栄養面でもオススメの野菜です。

 

◇タイプB:忘れっぽくても大丈夫!ぐんぐん育つ野菜

 
バジル
 
水だけなんて育てた気がしないけれど、本格的なものはちょっと…という方には、ハーブ類がおすすめです。
ここではバジルをご紹介します。
なお、バジルは種から育てる方法もありますが、今回は簡単に育てられるように、苗から育てるやり方をご説明いたします。
 
☆用意するもの☆
プランター(鉢植えでも大丈夫です)、鉢底石、野菜栽培用の培養土(以下、土とします)、スコップ、そしてバジルの苗。バジルの苗は園芸ショップやお近くのスーパーなどで手に入ります。1つだいたい100円くらいで買えると思います。その他の道具も同様ですが、こちらは100円ショップなどでも購入できます。
 
☆苗の植え方・育て方☆
はじめに、プランターの底に鉢底石を敷き詰めます。その上に土を入れ、苗を入れるスペースを作ります。苗が2つ以上ある場合は、間を30㎝くらいあけましょう。最後にたっぷりと水をやります。ここでの水はしっかりあげてください。これで準備完了です。この後は、土が乾燥している場合にたっぷりと水をあげましょう。毎日でなくても大丈夫です。
花が咲きそうな時は花を摘んでおきます。こうすることで、バジルの葉が硬くなるのを防ぎます。全体の高さが20㎝くらいになったら収穫時です。普段のサラダにちょっと足してみたり、パスタに彩りを添えたり…。色々な料理に使えますね!
 
バジルはもともと熱帯地域の植物なので、日当たりの良い場所でやるとよいでしょう。ほぼ一年中育てられますが、寒さが厳しい時期にはうまく育たないかもしれません。
育てる上でのポイントは水やり。たっぷりとあげて、乾燥させないようにしましょう。また、苗を2つ以上植えたい場合は大きめのプランター(苗と苗の間隔が30㎝以上空けられるサイズのもの)を用意した方がよいです。
 
同じような工程でミントも育てることができますが、ミントはとても繁殖力が強いです。他の野菜と一緒に育てる場合は、土の中にプラスチックの板などで仕切りをしておく必要があります。
 

◇タイプC:ちょっと本格的なものを育ててみたい!ひと手間かける野菜

 
ミニトマト 
 
最後は、少し上級者向け。
ミニトマトを育ててみましょう。
こちらも、種からではなく苗から育てる方法をご説明します。
トマトは高温多湿が苦手な野菜ですが、ビニール袋などでうまく雨をよけてあげれば夏でも育つと思います。
 

☆用意するもの☆

タイプBで使用したものの他に、支柱(丈夫で細長い棒なら何でも大丈夫、150㎝以上のもの)1~2本、ひも(茎を支柱に結ぶもの)数本、大きめのビニール袋(ゴミ袋などでOK!)。
プランターは底が深めのものがよいです。こちらもすべて園芸ショップや100円ショップなどで手に入ります。
 

☆苗の植え方・育て方☆

プランターの底に鉢底石を敷きつめ、その上にプランターの一番上から3㎝位下まで土を入れ、たっぷり水をやります。次に、プランターの中央に苗が入るくらいの穴を作って苗を入れ、その周りにある土を寄せてプランターになじませます。その後、苗の周りに支柱を立てます。苗のすぐ隣に1本で大丈夫。この時点で長い支柱を用意できなかった場合割り箸で仮固定しても大丈夫ですが、ミニトマトはぐんぐん伸びていくので早めに支柱を立てましょう。最後にしっかり水をやって植え付けは完了です。
植え付け後は、枝の様子をチェックしましょう。しばらくすると枝の根元部分から小さい枝(これを「脇芽」といいます)が生えてくるので、これを摘み取ります。こうすることで、苗に日光が良く当たり栄養がひとつに行き渡るので、実が大きくなります。また、風通しが良くなるので虫がつきにくくなります。これは収穫まで続けていきます。
 
水やりは、植え付け後2週間程度は乾燥しないようにたっぷりとあげておきます。その後は、土が乾燥している場合にあげる程度で、毎日でなくても大丈夫です。実がなってきたら、ミニトマトがしおれない程度に水をやります。水分が多すぎると実が割れてしまったりするのであげすぎに注意です。また、実の部分は雨にあたると割れてしまうことがあるので、雨の日などはビニール袋などで雨よけをしておくとよいでしょう。
ミニトマトが大きく伸びてきたら、所々茎の部分をひもなどで支柱に固定します。
今回のポイントは追肥。一番目の実がなったら肥料を足します。だいたい1か月に1回くらい足して、ミニトマトの様子を見て必要があれば足していきましょう。
実が真っ赤に色づいたら収穫です。お疲れさまでした!
ちなみに、ミニトマトは先にご紹介したバジルとの相性が良いです。2つを合わせて植え付けると、バジルがプランター内の余分な水分を吸収してくれるので、水分調整ができます。また、害虫はバジルの臭いに惑わされてしまうので、害虫対策にもなります。この2つは料理の相性も良いので、慣れてきたら一緒にやるのもいいですね。
 

■収穫した野菜で!簡単そうめんサラダ

そうめんサラダ(材料)
 
さて、ようやく収穫できた野菜、どうやって食べよう?お悩みの方へ、今回とりあげた野菜を使った簡単レシピをご紹介します。材料は、ミニトマト、豆苗、かいわれ、キュウリ、そうめん(人数分)です。
 

☆作り方☆

豆苗とカイワレは、食べやすい長さに切って湯通ししておく。
ミニトマトは4等分、キュウリは細切りにしておく。
そうめんは人数分をゆでておく。
すべての材料が準備できたら、深めのお皿にそうめん、キュウリ、豆苗、かいわれ、ミニトマトの順に盛りつける。
そして、お好みの味付けで完成!
(写真のレシピではめんつゆをかけています。)
 
とっても簡単なので、ここまで野菜を育ててきたお子さんも、楽しく作ることができると思います。
自分で育てた野菜でできたお料理、お子さんもいつもより箸が進むかもしれません!
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
 
そうめんサラダ(完成)

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